花粉症の季節がやってきました。今年の花粉の飛散量は例年に比べて、九州から関東甲信、北陸は少ないか同じくらい、北海道と東北が多いと予測されています。北海道と東北にお住いの方は特に注意しましょう。マスクなどで花粉との接触を避けることに加え、日々の食事に気を配ることで、症状の軽減がより期待できます。
免疫機能を正常化することで
症状が軽減できる
現在、日本人のおよそ4人に1人が花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)だと言われています。
花粉が目や鼻から体に入ると、対抗するための抗体(IgE抗体)が作られます。このIgE抗体は、花粉に接触するたびに作られるため、少しずつ体に蓄積されていきます。蓄積量があるレベルに達すると、次に花粉が体に入ってきた時に、花粉を体の外に押し出そうとヒスタミンなどの物質が分泌され、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみといったアレルギー症状を引き起こします。去年までは全然大丈夫だったのに急に花粉症になった…。それは、これまで蓄積されていたIgE抗体が一定量に達してしまったからなのです。
また、近年花粉症が増えている要因のひとつとして、ストレスによる免疫機能の低下があると言われており、ストレスによって作られる活性酸素がかゆみを増すとも言われています。そのため、免疫機能を正常化することが、症状を軽減することにつながります。免疫をつかさどるのは免疫細胞。その多くが活動する腸内の環境を整えることや、免疫細胞にダメージを与える活性酸素を取り除くことなどが、免疫機能を整えるカギになります。食事はそのための有効な手段です。
食物繊維やビタミン、
たんぱく質を積極的にとろう
「これを食べれば花粉症が治る」という食品はありませんが、腸内環境を整える食物繊維や、活性酸素を除去する作用があるビタミンA・C・E、免疫の働きを調整するビタミンD、免疫細胞を強化するたんぱく質などを積極的にとれば、花粉症の症状を軽減することに役立ちます。お酒は花粉症を悪化させるため控えましょう。