子供の虫歯は減っていますが、大人の虫歯はほとんど減っていません。しかも、大人の虫歯は痛みがでにくく、自覚のないまま進行するため、治療が遅くなるほど歯を失うリスクが大きくなります。そうならないために、大人も虫歯予防に取り組みましょう。お口の中を清潔に保てば、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすことにも役立ちます。
大人の虫歯は治療済みの歯や歯の根元にできやすい
虫歯は歯についたプラーク(歯垢)の中の虫歯菌が、糖分を分解して酸を作り、歯を溶かすことで起こります。
大人の虫歯で多いのは、治療済みの歯に虫歯が再発する「二次う蝕」や、歯の根元が虫歯になる「根面う蝕」。いずれも自分で見つけにくいうえ、痛みがでにくい特徴があります。
なお、プラークがたまるとインフルエンザにかかりやすいことから、新型コロナウイルス感染症でもそれが当てはまり、感染リスクが高まることが指摘されています。
「歯磨き」「食べ方の工夫」「フッ素」の
3つで虫歯予防
虫歯を防ぐためには、毎日の歯磨きでプラークを取り除くことが大切です。食事や甘いものをだらだら食べるのも禁物。プラークができやすく、口の中が酸性に傾いて歯が溶け、虫歯リスクが高まります。フッ素も活用しましょう。さらに、痛みなどがなくても3ヶ月~半年に1回、歯科検診を受けることをおすすめします。