食中毒は夏だけではありません。特に冬になるとノロウイルスによる食中毒が増えます。予防のためのポイントは、加熱で「やっつける」、手洗いや洗浄で「持ち込まない」「つけない」、その後の正しい処理で「拡げない」ことです。
ノロの危険性のある食べ物
ノロウイルスを食品から直接検出することは難しいといわれていますが、その中で、カキを含む二枚貝がノロウイルスの原因として多く報告されています。二枚貝は大量の海水やプランクトンなどのエサを体内に取り込むため、海水中のウイルスも同様に取り込まれ、体内で濃縮されると考えられています。
ノロを防ぐ食べ方
ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は、生や加熱不足のもので発生しているため、十分に加熱すれば、食べても問題ありません。
ノロウイルス汚染のおそれがある二枚貝などの食品は、中心部が85℃~90℃で90秒以上加熱しましょう。
手洗い・洗浄をしっかりと!
ノロウイルスの感染力は強く、少量のウイルスでも発症します。予防の第一は手洗いです。調理や食事の前、トイレの後は、ていねいに手を洗いましょう。調理の際には、肉・魚・野菜などの食材を触った後は手を洗い、まな板・包丁・ふきんなどの調理用具もこまめに洗浄・殺菌しましょう。
感染・発症したときの対策
万が一、感染してしまうと患者の嘔吐物や便に含まれるウイルスが手指を介して人から人へ広がる可能性があります。二次感染を防ぐためにも、感染経路を断ち切ることが大切です。