ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、筋力の低下やバランス能力の低下、骨粗しょう症や変形性膝関節症などの骨や関節の病気によって、立つ、歩くといった移動機能が低下した状態です。ロコモ自体は病気ではありませんが、ロコモによる運動不足が肥満などの生活習慣病を併発しやすくし、ロコモが進行すると、将来寝たきりや要介護になるリスクが高まります。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、筋トレを習慣化して筋肉量を増やし、ロコモを予防していきましょう。
現代人のほとんどは運動習慣がなく
ロコモ罹患リスクが高い!
20歳以上の男女を対象に行った厚生労働省の調査*1によると、運動習慣*2がない人の割合は男性で約67%、女性で約75%とほとんどの人は運動習慣がないことが分かっています。
若い頃と比べて太りやすくなってきた・・・。いわゆる中年太りの裏にあるのが筋肉量の減少です。筋肉量が減少すると基礎代謝も低下して消費エネルギーが抑えられるため、以前と同じ生活を続けているとどうしても太りやすくなります。筋肉量は何もしなければ20歳代後半~30歳代をピークに減少するため、すきま時間を利用した短時間の運動を継続することで筋肉量を増やしていきましょう。
*1 「令和元年 国民健康・栄養調査」
*2 運動習慣とは、1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続していることを言います。