睡眠の質を高める行動
寝酒をしない

眠れないときにお酒を飲むとよく眠れると思われがちですが、これは間違いです。お酒を飲むと寝付きは良くなりますが、アルコールが分解されてできる「アルデヒド」には覚醒作用があるため、夜中に目が覚めてしまい、眠れなくなります。また、お酒には利尿作用もあるため、トイレに起きてしまうことが多くなります。
たばこを吸わない

たばこの煙に含まれるニコチンには覚醒作用があります。就寝前に喫煙すると、寝付くまでの時間が長くなったり、深い眠りが減ったりすることが分かっています。
寝る前に運動をすると、交感神経が活発に働くため興奮状態となり、かえって睡眠の妨げとなってしまいます。一方、日中に体を動かすと睡眠の質が向上しますので、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣化しましょう。

横になるだけで身体が休まるということはなく、余計に眠れなくなることがあります。寝付けないときはいったん寝床から離れて、眠くなってから寝床に入ることを続けると、寝付きがスムーズになります。
成人に必要な睡眠時間ってどれくらい?
おおよそ6~8時間が適正な睡眠時間と考えられています。
また、睡眠時間だけでなく、「昼間に眠気が出ない」ことも睡眠が十分にとれているかどうか判断する基準となります。
参考:「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(厚生労働省)
監修
公益財団法人 大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター
循環器病検診部長 岡田武夫