現在表示しているページの位置です。

2025年春は例年よりも花粉に注意!

2025年春は例年よりも花粉に注意!

 年々増加傾向にある花粉症。今年は例年に比べて花粉の飛散量が多くなると予測されています。特に九州から近畿、東北南部で前年比2~8 倍と非常に多く、北陸、関東甲信も多くなる見込みです。花粉症の方は、花粉が飛び始める前から万全の対策を行いましょう。
※日本気象協会「2025年春の花粉飛散予測(第1報)」

花粉の飛散量が多い時期

 花粉症を引き起こす花粉は、50種以上といわれていますが、日本で最も多いのはスギとヒノキの花粉による花粉症です。
 スギとヒノキの飛散量が最も多くなる時期は、右表の通りです。飛散量が多い期間内に次のような天気になると花粉が特に多くなります。万全の対策を行いましょう。

①晴れて、気温が高い日

②空気が乾燥して、風が強い日

③雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いたあと

飛散量が多い理由

 前シーズンの花粉の飛散量が少なく、前年夏の気温が高く日照時間が多いと翌年に飛散量が増加します。
 今年の場合はこれら2つの条件がそろっているため、広範囲で飛散量が増加すると予測されています。

症状を和らげる セルフケア

1浴びない・吸わない・持ち込まない

 症状を緩和するには、何より花粉を避けることが大切です。体に付着する花粉をできるだけ減らすことを心がけましょう。

□マスク・メガネ・帽子で肌・目・髪をしっかりガード

□花粉が付きにくいツルツル素材のものを着用

□帰宅したら家に入る前に花粉をはらい、手洗い・うがい・洗顔

□こまめな掃除と空気清浄機などを活用

□部屋の湿度は40~70%をキープ

2花粉症を悪化させる習慣を見直す

 花粉対策をしても症状が軽減されない場合、ストレス・喫煙・飲み過ぎ・睡眠不足など生活習慣の乱れが免疫力の低下を引き起こし、気がつかないうちに花粉症を悪化させている可能性があります。免疫力アップのためには、生活習慣を改善し、花粉の少ない早朝のランニングやウォーキング、ジムやヨガ、プールなどの屋内運動を行うことも効果的です。

3鼻うがいを行う

 鼻の粘膜に入り込んだ花粉を洗い流す鼻うがいは、つらい症状の緩和に効果的です。水道水は鼻の粘膜を傷つけるおそれがあるため、市販の生理食塩水などを利用し、1日2~3回を目安に行いましょう。

鼻うがいのやり方

①前かがみの状態で「あー」と声を出しながら、洗浄液を鼻に流し込む。

②流し込んだ洗浄液を反対の鼻の穴から出す(難しければ同じ鼻の穴でも可)。

③鼻腔内に洗浄液が残らないよう、やさしく鼻をかむ。

監修

公益財団法人 大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター
循環器病検診部 医師 岡田武夫

ページトップへ