加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態をフレイル※と呼びます。
フレイルは、筋肉の衰えや骨密度の低下、自律神経の乱れなど多岐にわたります。
若いうちからフレイルの予防に取り組むことで加齢による衰えをゆるやかにして、健康に過ごせる状態を維持しましょう。
※フレイル:加齢によって心身が衰えた状態のこと。健康な状態と要介護状態の中間の段階を指す。
目のフレイルは
隠れた病気のサイン!?
目のフレイルは加齢による目の機能低下のことで、アイフレイルとも言います。40歳を過ぎて「何となく見えにくい」と感じたらアイフレイルのサイン。その多くは老眼によるものですが、なかには緑内障などの目の病気が隠れていることがあり、軽視は禁物です。
また、アイフレイルは目だけの問題ではありません。進行して見えにくくなると日常生活が制限されるため足腰の衰え(身体的フレイル)、うつや認知機能低下(心理的・認知的フレイル)、社会とのつながりの減少(社会的フレイル)の悪化にもつながり、要介護のリスクが高まります。

40歳から
アイフレイル対策!
アイフレイルを防ぐためには、原因となる目の病気を早期に発見することが大切です。それによって適切な予防や治療が可能となり、進行を遅らせたり、症状を緩和させたりすることが期待できます。高齢になっても目の機能を良好に保ち、快適な日常生活を送るために40歳になったらアイフレイル対策を始めましょう。
定期的に目の検診を受ける
アイフレイルの原因となる主な病気の発症年齢は40〜50歳頃。発症してもすぐに見えにくくなるわけではなく5〜20年かけて徐々に進行するため、40歳以降、年1回程度、目の検診を受けましょう。
原因となる主な病気
●緑内障
目と脳をつなぐ視神経が障害され、視野が欠ける。
一度欠けた視野が元に戻ることはない。
●糖尿病網膜症
糖尿病の合併症のひとつ。進行すると視力が低下し、失明することがある。
●加齢黄斑変性
視力にとっていちばん大事な黄斑部が障害される病気。ゆがんで見えたり、中心が暗く見える。
●白内障
目の水晶体が濁る病気。ぼやける・かすむ、光をまぶしく感じるなどの症状が現れる。
検診で行われる主な検査
●視力検査
目の見え方を客観的に評価する検査。
●眼底検査
目の奥の血管や網膜、視神経を調べる検査。
緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの早期発見に必要。
●眼圧検査
眼球の硬さを測定する検査。眼圧が高いと緑内障が疑われる。
●視野検査
視野(真っ直ぐ前を見た状態で見える範囲)を調べる検査。緑内障などの早期発見に必要。
生活習慣を改善する
見えにくさなどの自覚症状が現れる前から生活習慣を見直すことで、アイフレイルのリスクを減らすことができます。
禁煙する
喫煙は加齢黄斑変性の最大の危険因子。また、血圧を上昇させて糖尿病網膜症に悪影響を及ぼす。
紫外線を避ける
紫外線は白内障などの危険因子。UVカットのメガネやコンタクトレンズ、サングラス、帽子などで紫外線を避ける。
血糖値と血圧をコントロールする
高血糖と高血圧は糖尿病網膜症の危険因子。 栄養バランスのよい食事を1日3食、規則正しく食べる。また、減塩、適度な運動などを意識する。