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耳のフレイルを防ぐ

耳のフレイルを防ぐ

 加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態をフレイルと呼びます。
 「テレビやラジオの音量が大きいと言われる」「複数人の会話がうまく聞き取れない」といった聴力の低下は「耳のフレイル」かもしれません。自分自身だけでなく、家族や周囲の人に症状が見られたら悪化する前に対策を行いましょう。
※フレイル:加齢によって心身が衰えた状態のこと。健康な状態と要介護状態の中間の段階を指す。

耳のフレイルは
認知症や要介護のリスクに

 耳のフレイルは加齢による聴力の低下が引き金となって起こる、心身の活力が衰えた状態のことで、ヒアリングフレイルとも言います。
 ヒアリングフレイルは単なる難聴ではなく、難聴によってコミュニケーションが困難になり、その結果、人との交流が減って社会的孤立が深まります。これにより、抑うつなどの精神的な問題が生じ、さらに身体的な活動量も低下することで、最終的に認知症や転倒リスクを高め、要介護状態へつながりやすくなるという負の連鎖を含んだ概念です。

あなたは大丈夫? ヒアリングフレイル・チェック

始めよう
ヒアリングフレイル対策!

 年齢を重ねても健康に過ごすためには加齢による聴力の低下を「仕方がない」と諦めず、予防や早期発見を心掛けることが大切です。加齢による聴力の低下は40歳代から始まり、60歳代になると軽度難聴レベルまで聞こえにくくなる人が急増します。この状態が続くと、認知症や要介護のリスクが高まることがわかっています。今すぐ対策を始めましょう。
※日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「"Hear well, Enjoy life" 快聴で人生を楽しく」のHPより

耳にやさしい生活を心掛ける

加齢による聴力の低下は誰にでも起きます。しかし、大きな音を避け、耳にやさしい生活を心掛けることで、進行を遅らせることができます。

大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない。
騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける。
騒音下で仕事をしている方は耳栓をする。
静かな場所で耳を休ませる時間を作る。

健康的な生活習慣を心掛ける

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や喫煙などは聴力を低下させるため、日頃から健康的な生活習慣を心掛けましょう。

栄養バランスの良い食事を摂る。
適度な運動を習慣にする。
規則正しい睡眠を十分に取る。
たばこを吸っている人は禁煙する。

家族も聞こえにくさの
早期発見を心掛ける

加齢による聴力の低下は、本人よりも身近にいる家族の方が気づきやすいことがあります。そのため、日頃から家族と声によるコミュニケーションを積極的にとり、聞こえにくさの早期発見を心掛けましょう。

周囲が気づくヒアリング
フレイルのサイン

  • 話しかけても以前より反応しなくなった
  • 外出することがおっくうになった
  • 部屋に引きこもることが多くなった
  • 以前よりも怒りっぽくなった
  • 大好きだったテレビを急に見なくなった
  • 以前に比べ会話が難しくなった

聴力の低下について
相談できる耳鼻科医を持つ

聴力の低下をできるだけ早期に発見し、補聴器などを使って「聞こえ」を改善することがヒアリングフレイルの予防につながります。また、聴力の低下が何らかの病気で生じていることもあります。そのため、気軽に相談できる耳鼻科医を持ち、定期的に検査を受けることをお勧めします。

※「補聴器相談医」を持つ耳鼻咽喉科専門医がおすすめ

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