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「タバコはカラダに悪い!」わかっているのに実感がないのはなぜ?

50代の男性諸君はとくにご注意を!歯周病でお口が臭ってるかも


もうずいぶん前から叫ばれ続けてきたこの言葉。
それなのに、未だ喫煙者の多くはそれほど実感がなく、まるで他人事のよう。
中には「吸っているほうが快調なんです」なんていう人まで。
いったいどうして?・・・


自覚症状がないまま、ゆっくり進行

 現在日本の成人男性の3.5人に1人が喫煙者といわれています。一時期に比べると減ってきているとはいうものの、ここまで有害といわれているのに、多くの喫煙者が危機感を覚えない理由のひとつには、喫煙を続けていても体調不良や病気の症状がすぐには現れにくいということがあるのでしょう。中でも、主にタバコの煙の有害物質によって引き起こされるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、従来慢性気管支炎と肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、ゆっくりと進行するのが特徴です。自覚症状も乏しいため、気づかないままタバコを吸い続けて、日に日に肺が蝕まれ、肺機能が確実に低下してしまうのです。


気づいたときにはもう遅い、COPD

 現在COPDと診断されて治療を受けている患者さんは全国で約26万人。でも、これは氷山の一角に過ぎません。最近どうも息切れがする、咳や痰が止まらないなどといった症状があったとしても、歳のせいや疲れのせいにして気に留めない人がほとんどだからです。呼吸が本当に苦しくなって病院へ行ったときには、すでに病気がかなり進行していることも多いのです。COPDで一度壊れた肺は 、残念ながら元の状態には戻りません。重症化すれば、運動や外出はもとより入浴や洗面など普段の生活にまで支障をきたし、日頃から酸素ボンベが必要になることも。さらに、かぜをひいたりしたときに「急性増悪」に陥ると、呼吸不全などによって命に危険が及ぶケースも少なくありません。


手遅れになる前に、早めの検査を

 COPDは肺がんとも密接に関わっており、COPDの人が肺がんになる確率はそうでない人の約5倍といわれています。それだけでなく、肺機能が低下することで、体に十分な酸素が取り込めなくなるわけですから、もはや肺だけでなく、糖尿病や心筋梗塞、狭心症などの血管障害、骨粗鬆症やうつにいたるまで、全身に影響を及ぼすともいわれています。COPDの検査自体は比較的簡単です。長期にわたって喫煙している方は、咳や痰、息切れなどが気にならなくても 、手遅れにならないうちに早めにお医者さんに相談することをおすすめします。


健康な未来をイメージして、
今すぐ禁煙を!

 COPD は 別名 “タバコ病”と呼ばれているように、最大の原因は喫煙で患者の90%が喫煙者です。そこでまず目安になるのが、これまでの喫煙量です。1日の平均本数に喫煙年数を掛けた数値を喫煙指数といいます。たとえば、毎日20本×20年間=400。喫煙指数が400を超える人は要注意。肺がんやCOPDになるリスクが高いといわれています。たとえ喫煙歴が浅く、現時点の喫煙指数が400以下の人でも安心はできません。このまま喫煙し続ける限り喫煙指数は上がり続けるのですから。また、ご家族や周りの人の受動喫煙も社会的な問題になっています。ぜひ、10年後、20年後の未来も健康でいられるご自身とご家族をイメージしてください。そして決して後悔しないためにも、この機会にキッパリ禁煙宣言しましょう。


◎ さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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